ホームページを公開した日にやること、1週間以内にやること、1か月以内にやること

ホームページの抜けは、公開してから見つかるものが少なくありません。フォームは届くか。検索エンジンに載せてよい設定になっているか。公開当日、1週間以内、1か月以内に分けて、発注した側でも確かめられる項目を整理しました。最後にチェック表を付けています。

私は北海道東川町でWeb制作をしていて、IT/Webの仕事に関わって17年になります。WordPressの構築から公開後の保守まで担当してきました。ここでは、制作する側が確かめている項目を、発注した側でも追いかけられる形に直しています。ツールの名称と機能は、各社の公式ヘルプで確認した範囲で書きます。

この記事で確認すること
  1. 公開当日:連絡が届くか、つながるか
  2. 公開当日:検索とリンクまわりの設定
  3. 1週間以内:検索と地図にサイトを知らせる
  4. 1か月以内:運用が回っているかを見る
  5. 更新が止まりやすい状態
  6. 公開後のチェック表

1. 公開当日:連絡が届くか、つながるか

公開当日は、見た目より先に、お客さまからの連絡が届くかを確かめます。

  • 問い合わせフォーム:自分で実際に送信し、受け取る側のメールボックスまで届いたかを見ます。送信完了の画面は、メールが届いたことまでは示しません。自動返信があるなら、送信した側に届いたかも確認します。
  • 電話番号:スマートフォンで電話番号をタップして、正しい番号に発信されるか。
  • SSL(通信を暗号化する仕組み):アドレスが「https://」で始まり、ブラウザに警告が出ないか。「http://」で開いたときに「https://」へ切り替わるかも見ます。
  • スマートフォンでの表示:パソコンだけで確認しないこと。手元のスマートフォンで、トップから問い合わせまでを一度たどります。

確認は制作者の端末任せにせず、自分たちのパソコンとスマートフォンでも一度行ってください。

2. 公開当日:検索とリンクまわりの設定

次は、検索エンジンやSNSから見たときの設定です。画面を眺めているだけでは気づけないので、意識して見ないと抜けます。

検索エンジンに載せてよい設定か。 WordPressの表示設定には「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」という項目があります。制作中はここにチェックを入れておくことがあり、外し忘れると、載せないでほしいという依頼を出したまま公開することになります。

古いURLからの転送。 リニューアルでページのURLが変わったなら、古いURLを実際に開き、新しいページへ転送(リダイレクト)されるかを確かめます。Googleの公式ドキュメントは、検索結果に出るURLを変える場合、可能な限りサーバー側の永続的なリダイレクト(301や308)を使うよう勧めています。サーバーを移した場合はWordPressのサーバー移転で、事前に確認しておくこともご覧ください。

存在しないページ。 わざと存在しないURLを開き、「ページが見つかりません」と案内する画面(404ページ)が出るか、トップへ戻る道があるかを見ます。

SNSで共有したときの表示。 ページをSNSやチャットに貼ったときのタイトルと画像は、OGPという仕組みで指定します。意図しない画像や古いタイトルが出ないかを確かめます。

3. 1週間以内:検索と地図にサイトを知らせる

1週間以内にやるのは、外部のサービスへの登録です。先に誰のGoogleアカウントで登録するかを決めてください。制作者のアカウントだけで登録すると、担当が変わったときに権限の付け替えが必要になります。最初から事業者のアカウントで登録し、制作者には権限を渡す形にしておくほうが、後の手間がかかりません。Search Consoleでも、他のユーザーに権限を付与できるのはプロパティの所有者だけとされています。

Google Search Consoleは、Google検索での表示状況を確かめるためのGoogleのツールです。サイトの所有権を確認したら、サイトマップ(サイト内のページの一覧を記したファイル)を送信します。公式ヘルプには、サイトマップのURLがクロールやインデックス登録されるとは限らないと明記されています。送信は「知らせる」作業で、「載せる」作業ではありません。

Googleビジネスプロフィールは、Googleのサービスに表示される事業の情報を管理する仕組みです。店舗や事務所があるなら、オーナー確認を済ませ、ウェブサイトの欄に新しいURLを入れます。営業時間や電話番号がサイトと食い違っていないかも、ここで揃えます。

アクセス解析も公開直後に設定します。Googleアナリティクスでは、問い合わせの送信のような大事な操作を「キーイベント」として数えられます。最初から計測していないと、1か月後に比べる材料がありません。

4. 1か月以内:運用が回っているかを見る

1か月たったら、設定ではなく運用が回っているかを見ます。

問い合わせの流れ。 フォームから届いたメールを誰が受け取り、誰がいつまでに返すのか。公開前に決めていても、実際に届き始めると担当があいまいになることがあります。受信側の迷惑メールのフォルダに入っていないかも、一度見てください。

更新担当が、実際に更新できたか。 お知らせを1件足す、写真を1枚差し替える。操作の説明を受けていても、1か月たつと手順は抜けます。担当の方が一人で1回やり切れたかを確かめ、詰まったところを手順書に書き足します。公開後1か月以内に発注側から私に届く依頼は、文章や写真の差し替えがいちばん多くなっています。

バックアップが取れているか。 最新の取得日時と、どこに何日分あるのかを一度見ておきます。サーバー側でどこまで取ってくれるかはエックスサーバーを事業サイトに使う前に確認したい、5つのことで整理しています。

5. 更新が止まりやすい状態

公開後に更新が止まりやすいのは、次のような状態です。どれも、操作の難しさより、決めごとの抜けに近いものです。

  • ログイン情報の置き場所が、担当者の頭の中にしかない:担当が休むと、誰も入れなくなります。
  • 何を更新するかが決まっていない:手順は分かっても、載せる中身の担当がいなければ動きません。お知らせ、実績、営業日の変更など、更新する種類と担当を決めておきます。
  • 小さな修正も、毎回制作者に頼む前提になっている:頼む手間が重いと、修正は後回しになります。
  • 公開後の作業が、見積の範囲に入っていなかった:公開後の確認や手直しをどこまで含むかは、依頼の段階で決めておくことです。見積の見方はホームページの制作費は、何で決まるのかに書いています。

自分たちで持つ作業と外に出す作業の線引きは、WordPressサイトの保守を、自分たちでやるか、外に出すかで整理しています。

6. 公開後のチェック表

公開当日

  • フォームを送信し、受け取る側まで届いた(自動返信も)
  • 電話番号のタップで、正しい番号に発信される
  • 全ページが https で開き、http から切り替わる
  • スマートフォンで、トップから問い合わせまでたどれる
  • 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックが外れている
  • 古いURLから新しいURLへ転送される
  • 存在しないURLで404ページが出る
  • SNSに貼ったときのタイトルと画像が正しい

1週間以内

  • Search Consoleを事業者のアカウントで登録し、サイトマップを送信した
  • Googleビジネスプロフィールのウェブサイト・営業時間・電話番号をサイトと揃えた
  • アクセス解析で、問い合わせの送信を数えられるようにした

1か月以内

  • 問い合わせの受け手と、返信の期限が決まっている
  • 更新担当が、一人で1回更新できた
  • バックアップの最新の取得日時と、保管場所を把握している

アクセス数と、問い合わせの件数は分けて確かめる

GA4にアクセスが記録されていても、問い合わせの送信まで測れているとは限りません。Googleは、事業上大切な行動を「キーイベント」として測定する仕組みを案内しています。問い合わせページを見た回数と、送信が成功した回数は分けて確認します。

完了ページを直接開けるサイトでは、そのページの表示回数だけを問い合わせ件数にしません。フォームの送信成功が一度だけ記録されるかと、送った内容が担当者の受信箱へ届くかを、それぞれ確かめます。計測が動いていても、メールが届くとは限らないためです。

Google公式:キーイベントを測定する方法

公開前後の確認から、公開後の運用の決めごとまで、制作とあわせてご相談いただけます。いまのサイトの状態を教えていただければ、どこから手をつけるかを一緒に整理します。ホームページ制作のお問い合わせ

確認日:2026年10月2日。仕様は変更される場合があります。作業前に各サービスの公式ヘルプで最新情報をご確認ください。